減圧蒸留装置の図と組み方(コールドトラップ・前留と本留)
沸点が高い化合物や、加熱すると分解しやすい化合物を、圧力を下げて低い温度で蒸留する装置です。

図は出典の記載なしで自由に使えます(レポート・卒論・授業資料・スライド・論文の補足資料・ウェブなど。改変・商用も可)。著作権を放棄する CC0 1.0 で公開しています。「FlaskConnect で作図」と添えていただけるとうれしいです(任意)。
使う器具
- 二つ口フラスコ
- ト字管
- 熱電対または温度計(塔頂の蒸気温度・内温)
- リービッヒ冷却器
- 真空アダプター(二又:前留と本留を切り替える)
- 受器(前留・本留)
- コールドトラップ
- 真空コントローラー(または真空計)
- 真空ポンプ
- オイルバス・マグネチックスターラー・撹拌子
- チラー
組み方のポイント
- 減圧下では沸騰石が効かない(細孔の空気が抜けてしまう)。撹拌子で撹拌するか、キャピラリーで細かい気泡を送って突沸を防ぐ。
- ポンプの手前にコールドトラップを置き、溶媒の蒸気がポンプに入らないようにする。
- 先に減圧してから加熱する。終えるときは加熱をやめて冷ましてから、ゆっくり常圧に戻す。
- ひびや傷のある器具は使わない(減圧で破損すると爆縮する)。丸底・ナス型など減圧に耐える形の器具を使い、三角フラスコや平底のフラスコは減圧しない。
- 二又(三又)の真空アダプターで、前留と本留を減圧のまま切り替える。
- 減圧下の沸点は圧力で大きく変わる。圧力と塔頂の温度を一緒に記録する(例:ベンズアルデヒドは 10 mmHg で約 62 °C)。
よくある間違い
- 沸騰石だけで減圧蒸留する(突沸する)。
- 熱いうちに大気を入れる(突沸・逆流・酸化のおそれ)。
- トラップなしでポンプを使い、溶媒でポンプ油を傷める。
- 三角フラスコや平底のフラスコを減圧する。
実際の操作は、所属機関の安全規則と指導者の指示に従ってください。
動画で見る
FlaskConnect でこの装置を組む様子(音声あり)。
この図をアプリで描く
この図は FlaskConnect で描きました。器具を選んでつなぐだけで、冷却水の配管や器具の向きまで合わせた図が数分で描けます。装置図の作図と書き出し(SVG・PNG・PowerPoint・Word・Excel)は無料です。